株式会社こよみ

幼少期の貧しさ、人との繋がりの大切さから飲食事業を展開日常の豊かさを感じる飲食店を目指して、日々挑戦！

桑原隆樹さん［代表取締役］

多種多様な業態の飲食店を展開

「こよみグループ」は石川県で飲食業を展開しており、現在は7店舗とセントラルキッチンを運営しています。創業は宅配寿司から始まり、その後、居酒屋、和食店、焼肉のファーストフード店を出店し、飲食の種類を多種多様にして取組んでいます。「こよみ」という名前は、四季を連想させるキーワードとして、春夏秋冬でいろいろな美味しい食材をプレゼンテーションし、「食を通じて地域の人に幸せを提供したい」という想いで名付けました。
私は富山県の小矢部市出身で、両親と私、弟と家族四人で暮らしていました。しかし小学校6年生の時、隣にある中学校が放火され自宅が燃えてしまったのです。火災保険はほとんど受け取れず、無理をして家を建て直したので、子供の頃は大変貧しかったです。その頃から食に対する貪欲さ、「何でお金がないと美味しいものが食べられないのだろう」ということを思っていました。その想いをずっと胸に秘めながら大学に入学し、飲食店でバイトをはじめたところ、そこで人との繋がりや食の豊かさ、楽しさを感じることが出来ました。大きくこの2つの経験から外食産業に飛び込むことを決意し、当時は親の反対もありましたが、たくさんの人の支えがあってここまでやってくることができました。「貧しい人でも良いものを食べられる世界を作りたい」という想いがあったからです。

和食のカジュアルレストランを作りたい

3つの経営理念があって、1つ目は「For customer（お客様）」です。最終的に地域のお客様がお店を支えてくれています。次が「For people（人）」です。苦しい境遇の中で支えてくれたのは、取引先、お客様、家族です。人の繋がりを忘れたら、「こよみ」でなくなります。最後に「For dream（夢）」です。夢は人を成長させてくれる一つの基軸です。「夢を持ちましょう」というのは自社の理念になっています。
飲食業は3Kと言われ、新卒の採用が難しい業界ですが、最近は職人ではなく、将来的にマネジメント人材として成長の見込める新卒の学生を採用して会社作りをしています。採用努力のお陰で、近年毎年新卒を採用しています。また飲食業は「独立歓迎」と言われますが、我社では長く働いて貰うことを目指しており、従業員と一緒に成長していきます。
「こよみグループ」は、これまでの居酒屋等のノウハウを掛け合わせて、生産性の高い「和食のカジュアルレストラン」を作ろうと考えています。商品点数は豊かさのバロメーター。質の高い商品をリーズナブルな価格でたくさん提供出来る店舗を出店していくのが私の夢です。