金澤イタリアンBO・BO

すべてのお客様が一度きりの来店と思い、誠心誠意のもてなしが口コミで広がる

保田幸夫さん［代表］

手作り感あふれる店内

高校卒業後、大阪の調理師学校を卒業し、金沢市や七尾市の飲食店での修行を経て平成21年に念願の店、「金澤イタリアンBO・BO」をオープンすることができました。名前の由来は、私の苗字が「保田」なので、友達に「ボウちゃん」と言われ、そこから「BO・BO」と付けました。当初は不安だらけで座席も多くせず、15席でスタートしました。大々的な宣伝はしなかったのですが、口コミでお客様も徐々に増えはじめました。「口コミ」と言っても、美味しくなければ伝わらず、かと言って従業員の接客が悪ければ味も台無しになります。すべて完璧にこなす事は難しいですが、とにかく私の店を選んで足を運んでくれたチャンスに感謝し、誠心誠意フライパンを握っています。常にお客様は一度きりの来店だと自分自身に言い聞かせています。厨房にいながらも必ずお客様の顔を見て、年齢や季節によっても味付けを考え、初めてのお客様にはお好みの味付けをうかがい、希望に沿う料理を提供してきました。お客さまの数が私への評価と受け止め、新たな挑戦として客席を増やしてみようと思いました。希望の物件が見つかり、店のつくりをどうしようか考えていた時、偶然聞いていたラジオで「学生の建築サークルと若手の家具職人が店を創る」を聞き、お願いする事にしました。壁のペンキ塗り、インテリアの製作に至るまですべて学生サークルと若手の家具職人がやってくれました。インテリア一つひとつに温かみを感じる仕上がりとなり、客席40席で平成25年11月に移転オープンすることができました。

人と人を繋ぐ店にしたい

移転オープンしてようやく自分らしい店になってきたと思っています。当店のモットーは「気軽に楽しく味わえる本格イタリアン・イタリア料理店」で、おすすめは「国産スペアリブのオーブン焼き」です。ランチコースは、パスタ、オムライス、ピザから好きな料理を一つ選択でき、前菜は肉と魚の両方が楽しめます。ディナーは、手頃な値段のコースメニューも用意しているので家族連れや女性に人気があります。イタリア料理店ですが、独立前に経験したフレンチの盛り付けや調理方法を取り入れているので、色鮮やかで上品な料理に仕上がっていると思います。食材は県内産のものを使うように心掛け、食材によっては和風の味付けにするなど型にはまらず、お客様に満足してもらいたいという強い気持ちで調理場に立っています。二次会や歓迎会、誕生会や会社の会議等の「人と人を繋ぐ」シーンで利用してほしいですね。そのためにプロジェクターも設置し、さらにイタリアン料理店では珍しいお座敷の個室も用意してあります。お客様のお帰りの際には、感謝の気持ちでお見送りするように心掛けています。その際に、「美味しかった」、「また来るね」の言葉を頂いたときにはテンションが上がり、これからも料理の勉強に徹し、お客様の心が満たされる料理を作っていこうと自分に言い聞かせています。