株式会社 ハイディワイナリー

ワイナリー空間と豊かな融合文化を発信。能登門前の大自然と町並みがバックグラウンド

髙作 正樹さん[代表取締役]


留学先のスイスでワイナリー空間に魅了される

4年前に会社を設立、3年半前に輪島市門前町でブドウ栽培を始め、2年半前に醸造施設を竣工しました。大学院を修了した26歳の頃、どのような仕事に就くかという時に、ワイナリーという空間創りをすることにしました。理由はスイスに留学していた時にワイナリーの空間を見る機会があり、見た瞬間に魅了され、私もいつかは父親の故郷で独自の空間創りをしたいとずっと思ってきたからです。
ブドウ畑や醸造所があり、販売所やレストランもあって、地方の文化とか地元の人たちと協力しながら産業を打ちたてていく、そういう事を仕事にして行きたいと考えました。現在、ワイナリーの空間実現のため、醸造所の隣にレストランの建設を予定しています。今年の11月に着工して来年4月のオープンを目指しています。同時に、事務所、ショップを移転し、ガーデニングも行う予定です。
会社の名前は、留学先で見たところがハイジの里であったので、ドイツ語読みのハイディとし、その土地でしか出来ない空間創りをしたいという思いも込めて付けました。
ワインは平成25年9月から醸造を始めて12月に初出荷をしました。初出荷本数は約300本で通年では13,000本でした。昨年の平成26年は21,000本に増え、今年は25,000本の見込みです。昨年の21,000本のうち自前のブドウで作ったワインは300本位しかなく、ほとんどのブドウを他所の契約農家から買付けをしています。今後自前のブドウを増やしていって、3年後にはオール門前産で賄いたいと思っています。
ワインの他に、自社のワインを凝縮させた「ワインジャム」を作っています。味は特殊な味に仕上がり、県内外から「スイーツ」の原材料として、飲食店での「デザート」にといった具合に需要が多いです。先頃もNHK連続テレビ小説「まれ」繋がりで、横浜での開港祭の時にもスイーツに使っていただきました。

もう一方のブドウ畑にもレストランや醸造所を建てる計画を持つ

5年を目途に、もう一方のブドウ畑の方にも、レストランや醸造所を建設する計画を持っています。そこには明治やそれ以前の時代の町並みが多く残っており、それを崩すことなく、お客様にはそれを見ながら1週間や2週間ほど貸しきって滞在して楽しんでいただき、目の前の海で捕れるアワビやサザエを食べて過ごしていただけるようにしたいです。他に日本最大の雪割草の群生地や旧日本軍の灯台跡地があり、大自然と昔ながらの多くの融合された文化もあります。それらは忘れられているだけで、既にお客様を呼び込む手段は揃っていると思います。
経営理念は特別ありませんが、「チームで働く」ことを大事にして、各々ポジションの責任者であるものの、何かする際は全員総出で取り組むという形を取って行きたいです。そうすればチームワークも高まると思います。北陸新幹線を利用して、NHK連続テレビ小説「まれ」の舞台を見に来たついでに来られるお客様はおられません。当ワイナリーを目当てに来られる方ばかりです。これからもずっと当社のワイナリーを目当てに来ていただきたいです。

株式会社 ハイディワイナリー

■ 住所/〒927-2351 石川県輪島市門前町千代31-21
■ TEL/0768-42-2622
■ 代表者/髙作 正樹
■ 創業/平成23(2011)年
■ 業務内容/ワイン製造(ワイン専用品種ぶどうの栽培・収穫・醸造)・販売

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります