有限会社 メルヘン日進堂
世界に1つだけのオーダーメイドバウムクーヘン
お客様の夢や特別な思いをかたちにする喜び
東京で出会った運命の「バウムクーヘン」
大正2年2月に、祖父日野量平が飯田町で「日野日進堂」を興し、私で3代目になります。お陰様で平成25年2月に創業100周年を迎えることが出来ました。店名は姓の日野と、日進月歩していくという意味で「日野日進堂」としたと聞いています。
その後、昭和52年に社名を、「メルヘン日進堂」に変更すると同時に法人化し、看板のデザインも一新し、そして平成6年12月に現在地へ移転しました。
当社は、和洋菓子の製造販売をしています。私が高校1年生のときに、父が亡くなり、その時から家業を継ぐことが既定路線になっていたような気がします。高校の卒業式当日に上京し、神田の和洋菓子店に勤め、しばらくして店の休日に銀座へ遊びに行った時、「バウムクーヘン」を目の当たりにして、初めて見たお菓子に強い衝撃を受け、このお菓子を作ってみたいという思いに駆られました。早速、勤務先の工場長に「バウムクーヘン」を作ってみたいという思いを伝えたところ、工場長も以前にその洋菓子店で修行したことがあるということで、紹介してもらうことになり移りました。
そこでの修行が2年経過した頃、祖父から自身が77歳の高齢にもなり、職人も皆辞めてしまったことから、私に戻ってくるよう連絡がありました。そこで帰郷することを決心し、修行半ばでありましたが、珠洲市内で初めてのケーキを昭和42年2月に販売しました。
本場ドイツで認められた製法を守り 安心安全にこだわった製法
洋菓子屋さんは沢山ありますが、「バウムクーヘン」を看板に出しているところは、県内でも数えるくらいしかないと思います。製法は、本場ドイツで認められた本来の製法(膨張剤や着色料、防腐剤は一切使用しない)を守り、安心安全にこだわった商品作りをしています。
他社との一番の違いは、ご要望に応じて世界に1つだけのオーダーメイドバウムクーヘンが作れるところです。例えばビールジョッキ型、野球のバット型、珠洲焼きの壷型、富士山の春夏秋冬を1つのセットにして、一度に楽しめるという商品もあります。他に5色5層の能登の野菜を使った大地の虹もあり、我が社の代表的な商品になっています。これを分解して、1色ごとに焼きスライスし乾燥させた「バウムチップス」というのが、石川県の産業化資源活用推進ファンド(通称活性化ファンド)を活用して商品化したところ、お陰様で一番のヒット商品となりました。
お菓子づくりは、多くの人の笑顔や喜び、団欒に繋がります。オーダーメイドのお菓子に込めた特別なお客様の思いを表現することは、大変難しいことですが、持っている技術を最大限に駆使し、お客様の予測を上回る商品を提供できた時はこの上ない達成感に包まれます。
現代の忙しい社会の中で、団欒の場が失われていく中で、お菓子を通して、楽しさや夢を広げ豊かな食文化を創造し、生活においしさ、安らぎ、団欒をもたらし、心と体の元気を育てることを提供できればと思い日々頑張っています。
有限会社 メルヘン日進堂
■ 住所/〒927-1215 石川県珠洲市上戸町北方イ49-1
■ TEL/0768-82-0106
■ 代表者/日野 知明
■ 創業/大正2(1913)年
■ 業務内容/和洋菓子製造業
※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります