汝惚里ダイニング

デザートと元漁師が作る絶品の料理が自慢の店
カラオケボックスと本格的なダイニングを経営

橘 礼子さん[店主]


一切の妥協をせず良いと思った食材しか使わない

昭和53年に父親が「喫茶汝惚里(ナポリ)」をオープン、そのころ私は高校2年生で店を手伝っていました。高校を卒業後、調理師の学校へ通い、家業に従事していたときに中古のカラオケを購入し、平成3年に喫茶店の他にカラオケボックスを任せられオープンしました。当初はカラオケブームで忙しく、カラオケボックスの食事は冷凍食品を提供していました。その後、カラオケが段々と衰退し、食事に手をかけるようになっていきました。そうするうちに、お食事の方で知名度が上がっていき、本格的なダイニング店を目指すようになり、1年前に改装して現在の店舗をオープンしました。
食事では地元の常連客の方が多く、中でも昔からの中華飯が人気メニューです。営業時間は他の飲食店より長く、カラオケボックスの開いている12時まで営業しています。能登の食材にこだわり、野菜は地元生産者から仕入れ、米は柳田産のコシヒカリ、肉は能登豚、魚も地物を使用しています。料理を作っているのは私で、魚をさばくのは夫です。元漁師なので魚を見る目や旨い魚を知っています。他に時間に余裕があればメニューにない旬のお勧めのものもお出ししています。
デザートはチョコレートパフェ、クレープの2種類で、生クリームはなかなか手に入らない専門店から仕入れており、大変美味しいとの評判をいただいています。食材に関しては一切の妥協をせず、私が良いと思ったものしか使いません。

また訪ねてみたいと思われる「町の食堂」を目指して

顧客の年齢層は成人になったばかりの方から80歳の方まで幅広いです。昔から変わらないメニューが今でも地元のお客様に大人気です。地元以外からフェイスブックを見て来られる方もおいでますし、道の駅や能登空港等に置いてあるパンフレットを見てお越しになる方や、バイクツーリングで来られるお客様もおられます。
店の名前については、親の料理が好きでその好きな味を守っていきたかったから、先代の名前を継ぎ、カラオケボックスの名前とダイニング店の名前を別々にしました。お客様にはいつも通りの言葉で接して、和やかな雰囲気作りを心がけています。今後の目標としては、この町を少しでも多くの人に知ってほしいと思っています。だんだん寂しくなる様子を見て、少しでも多くの方にこの地元を知ってほしいと考えるようになり、近隣以外のお客様にどう伝えるかが今後の課題だと思っています。
若い方にも店に足を運んでいただきたいという思いから、お洒落な建物に改装して、WiFiの設置やパソコン、タブレット等が使えるコンセントも用意し、若い方が気軽に入れる雰囲気にしました。来店されたお客様には、この町の暮らしにそっと触れたい気持ちになっていただきたいです。思わぬ出会い(食事・人・地域)があり、また訪ねてみたいなと思う「町の食堂」になりたいと願っています。

汝惚里ダイニング

■ 住所/〒927-0602 石川県鳳珠郡能登町字松波26-61-1
■ TEL/0768-72-1800
■ 代表者/橘 礼子
■ 創業/昭和53(1978)年
■ 業務内容/飲食業、カラオケボックス

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります