Trattoria Shigezo

素晴らしい食材の宝庫・志賀町から発信
最高のロケーションでイタリア料理を提供

嘉治 繁雄さん[オーナーシェフ]


能登はイタリア料理をつくるには最適のところ

イタリア料理の店「トラットリア・シゲゾー」は、平成18年にオープンしました。店名の「トラットリア」は日本語に訳すると、レストラン、居酒屋という意味で、それに私のニックネームの「シゲゾー」を付けました。高級なコース料理だけを提供する店よりも、気軽にお酒も飲めて食事もできるお店でありたいという意味を込めています。
私は、20代の頃に料理人を目指し、地元のホテルや北陸3県の洋食店で腕を磨いてきました。その頃の洋食といえばフランス料理が主流でしたが、修行中の富山県のレストランにいた時にイタリア料理に出会い、その魅力に惹(ひ)かれていったのです。
イタリア料理は、素材そのものの魅力を引き出すのが特徴で、和食に近い料理だと思います。このあたりで獲れるタコやメバルなどの魚介類や地元の山から採れるキノコや山菜をそのまま使えるというのは、西洋料理の中でもイタリア料理だけだと思います。イタリアにも「からすみ」があり、日本にある食材のほとんどはイタリア料理と共通するものです。また、能登で「米糠(こんか)イワシ」とよばれている発酵食品も米糠(こんか)を洗って調理すると、アンチョビと同じように使えます。私は変に食材を加工する調理法よりも、素材を活かした料理を提供する方が良いと思っています。私の地元である能登は食材が豊かで、イタリア料理を提供するには最適な場所だと思います。

自然・食事・至福の時を楽しめる志賀町の良さをもっと知ってほしい

当店の店内は洋風で海が一望できます。テラスでの食事も可能でお客様からはイタリアに似たロケーションだとよく言われます。時には波や風の音、小鳥のさえずりを聞きながらの食事、またある時は海に沈む夕日の美しさを見ながらの食事に、至福の時を過ごされるお客様もいらっしゃいます。
お客様には自分で採ってきたものや、自分で手をかけてつくった物をお出ししたいと思っています。「からすみ」は鯔(ぼら)の卵からつくっています。地産にこだわり、現在能登豚と能登猪の生ハムづくりにチャレンジしています。その他自家製の野菜も料理に使っています。海や山のものは季節によって採れる食材が違ってくるので、採れたら黒板に書いてその時の旬のものを勧めています。美味しい食材は周りにたくさんあり、素材の活かし方一つで本当に良いものが提供できる環境だと思います。能登は何もないところだとよく言われますが、何もないのではなく、あるけど気付かないだけで良いものがたくさんある食材の宝庫ではないでしょうか。食材の美味しさを味わえる料理とこのロケーションがあれば、お客様は必ず足を運んでいただけると確信しております。ただ、その存在を皆様に知っていただかないことには難しいと思いますが、これからSNSを使い情報発信していきます。今後もお客様があっと驚くような珍しい、良い食材を使ったイタリア料理をつくっていきたいと思います。

Trattoria Shigezo

■ 住所/〒925-0141 石川県羽咋郡志賀町高浜町ヰ34-1
■ TEL/0767-32-3714
■ 代表者/嘉治 繁雄
■ 創業/平成18(2006)年
■ 業務内容/イタリアン料理店

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります