株式会社 茶のみ仲間

日本茶の伝統を継承し、産地の誇りを発信
多様な人の好みに対応したお茶作り

西上 寛さん[代表取締役]


季節感のある香り漂うお茶を提供

この仕事を平成24年から始めました。東京でサラリーマンをしていた時に東日本大震災に遭遇しました。この震災が人生の転機となり、妻の故郷の金沢に移り住むきっかけとなりました。その当時、日本茶までもが福島の原発の被害に遭ったことを知り、近代日本になって農産物で最初に外貨を稼いだ日本茶がなくなるかもしれないという思いから、大手食品会社で企画部門を担当していた経験を活かして、一念発起し日本茶の店を始めました。
茶のみに集う仲間が一緒に幸せになればという願いと、日本茶をきちっと後世に伝えられるお店にしたいとの思いから、会社名を「茶のみ仲間」としました。日本茶を中心とした伝統の継承と、時代に応じた提案を通じて人々の心の中に満足感を提供すること、産地の方の誇りをこの金沢の地から発信していくことが当社の使命だと考えています。ちなみに農産加工物の中で日本という国の名前の付くのは、日本茶と日本酒だけです。
当社では、季節感のある香り漂うお茶を提供しています。例えば、春であれば、「さくら緑茶」、夏であれば「ミント緑茶」といった具合に季節に合わせたお茶を手軽に飲めるようにブレンドしています。香料は一切使用せず、そこにこだわって作っています。人の好みは十人十色といいますが、実際は千人千色で、人の好みに柔軟に対応できるよう常に努力しています。

温度や入れ方で味は大きく変わる

お茶には特有の成分が2つあり、1つはカテキンというもので、脂肪を燃焼させる効用や覚醒作用があります。もう1つのテアニンはアミノ酸の一種で、リラックス効果があります。例えば、玉露の場合であれば、ぬるいお湯で入れたり、お湯を冷ましてから入れたりします。これは、テアニンの持つ旨みを感じるからです。次第に温度を上げていってさっぱりしたお茶になるのは、カテキンが出るからです。そういう温度や入れ方による楽しみ方があるのが、お茶の魅力の1つです。
商品を作る際には、産地の方のお話から浮かぶ風景を頭に入れて商品を開発し、その経緯を踏まえてお客様に商品の魅力を伝えて提案しています。美味しいお茶の入れ方のポイントは、湯のみを温めることと急須を温めることです。湯のみを温めるにはお湯を張ればいいのです。そのお湯を急須に入れてもう1回湯のみに戻します。そうすることでお湯の温度が少し下がりますから、それだけで旨みが出やすくなります。それと、お茶の量を測ることです。軽く大さじ1杯が1人前です。お湯を入れて30秒程置いておけば、それだけで朝のお茶は劇的に美味しくなります。一度試してみてください。

株式会社 茶のみ仲間

■ 住所/〒920-0362 石川県金沢市古府2-5
■ TEL/076-227-9400
■ 代表者/西上 寛
■ 創業/平成24(2012)年
■ 業務内容/日本茶等の食品及び雑貨の製造・販売

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります

https://goo.gl/maps/cnfDUx8cxuT4UP3p6