株式会社 地域みらい

自然と人と社会を結び、豊かな地域社会づくりに貢献
北陸で最初に3次元計測を取り入れた会社

北原 良彦さん[代表取締役]


文字通り「未来をつくる」意味を込めた社名

社名は「株式会社地域みらい」といいます。私が27歳の時、創業者である父が52歳で急逝したため、急きょ、勤めていた東京の大手ゼネコンを退職しUターンして社長を継ぎました。会社の社屋を新築して3年目だったことに加え、オイルショックもあり大変厳しい時代でした。
現在、45期目です。創業20周年の時に七尾測量設計株式会社から株式会社地域みらいへ社名変更をしました。理由は、当時、金沢へ進出しようと金沢支店を作ったのですが、特定地域名が入っている社名では仕事が取りにくいということで、社員や友人から公募しました。社是が「自然と人と社会を結び、豊かな地域社会を築きあげよう」であり、未来をつくるといった意味を込めて「地域みらい」と名付けました。当社の仕事は、3次元計測、測量、設計、補償業務であり、具体的には道路整備、圃場整備、河川整備などです。
3次元スキャナーを購入し3次元計測を始めたのは10年くらい前で、北陸では当社が最初です。やり始めて間もないころは技術的に高度で受注も難しく、社員達にも心配をかけましたが、今では全体の2〜3割を占めるまでになってきています。最近では3次元プリンターも導入したことから、図面以外にCGや模型でわかりやすく示すことが可能となりました。3次元計測やドローンなど新しい技術に興味がある若者が、地方企業でも勤めてみたいと、ここ3年間で5人が入社しました。

5年先、10年先を見据えて計画的に人材育成を推進

技術も大事ですが、やはり大事なのは人材です。技術者なので一朝一夕には育成できません。社内勉強会を頻繁に行っています。『理念と経営』を中心とした勉強会を月に1回実施し、さらに技術検討会や技術発表会などを年間スケジュールに組み込んで計画的に実施しています。
経営計画書を毎年作成しています。本年は社員の主体性を高めるため、全員参加型での作成にチャレンジしました。決算も社員にオープンにしています。また、個人が、スキルアップのためにどのような取り組みをしているかを重視しています。
最近、土木系や測量系を志す学生が少なくなってきています。近隣の土木系専門学校もなくなったため、未経験者を採用してトレーニングします。社員を採用するにあたっては、5年、10年先の会社経営を見据えた人材を採るようにしています。おかげ様で、30代、40代、50代と各年代ごとに人材が豊富なので心配していません。今後は、陸海空の3次元計測に取り組み、これまでの官公庁主体から幅を広げ、ゼネコンやプラントメーカーへも展開していこうと思っています。

株式会社 地域みらい

[本社]
■ 住所/〒929-1717 石川県鹿島郡中能登町良川へ32
■ TEL/0767-74-2121
[金沢支店]
■ 住所/〒920-0025 石川県金沢市駅西本町2-10-6
■ TEL/076-223-4656
■ 代表者/北原 良彦
■ 創業/昭和47(1972)年
■ 業務内容/3次元計測、測量(地上・海洋・航空)、設計(道路・河川・農業土木)、補償(土地・物件調査)

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります