株式会社安達電設

専門性を打ち出しながら、小さくとも存在感のある工事会社へ

安達剛士さん［代表］

省力化機械による長尺ケーブル延線工事

基本的には電気工事全般を行っていますが、中でも近年重点を置き特化させている分野が、長尺ケーブルの延線敷設工事です。この分野に最初に着手し始めた頃は、使っていた延線機をうまく使いこなすことができず、よりよい使い勝手を求めていろいろと改造を試みました。試行錯誤を重ねましたがうまくはいかず、行き詰った時に東京の東和サプライという延線機の製造メーカーを知りました。
東和サプライは、延線機の製造元でありながらそれだけではなく、工事部門も備えている会社です。延線機の使い方を教えていただき、その後互いに行き来しながら交流を深めて現在に至っています。現在も、私どもは東和サプライの延線機を使用しています。
簡単に説明すると、工事を省力化してくれる機械です。ケーブルを延ばすのは、一直線に真っ直ぐとは限らず、曲がりくねって延ばす場合が当然ほとんどです。たとえばウインチで1点に何トンもかけて延ばす従来の方法では、どこかに無理が掛かってしまい、肝心の電力ケーブル自体を工事の段階で傷めてしまう等の問題がありました。そこで途中何段階かに分けて作業する等していたのですが、この延線機を使用すれば一気に作業することが可能で、スピードも早く、工期が短縮でき、ケーブルも傷めず、かつ作業員も安全に作業に当たれます。

特殊性のある分野幹線敷設に着目

創業は8年前、30歳の時です。下請け業ですから、この部門だけという仕事はなかなかさせていただけませんでした。近年は、近県でこの分野の仕事をさせていただけるようになってきつつあります。引き続き電気工事全般を行いながら、意識的に特殊な分野を狙っていって、延線分野に特化した会社としてのあり方をこれから少しずつ確立していけたらと考えています。
独立前の勤務先でお世話になった企業の方々をはじめ、かかわりのあるすべての皆さんに支えられて今日があると思っています。
支えられていることに感謝し、期待にこたえられるよう、会社として次はどうしていけばいいか、常に5年10年を先に考えて、修正、成長していけたらいいなと考えています。