能登・門前ファミリーインビュー・サンセット

日本海に沈む夕陽を見下ろす高台の宿ユニークな建築は能登のランドマーク

蒲池藤雄さん［総支配人］

丘の上の異空間夕陽と温泉でおもてなし

夕陽と温泉、そして個性的な建築物群が自慢の公共の宿です。建築家・毛綱毅曠氏が設計を手掛けたゾーン一帯は、悟りとやすらぎの世界「曼荼羅」を表現しており、日常とはひと味違う異空間。海岸から丘を登ると次々に目に入ってくるユニークな建物は、地域のランドマークにもなっています。
離れ屋風に配された客室は展望廊下で結ばれており、海側の和洋室棟、山側の和室棟、別館のコテージ棟などお客様のご希望によりご利用できます。施設一帯が高台にあるため、能登の海に沈む美しい夕陽が一望できます。
レストランでは、能登の海・山の幸をふんだんに使った料理をご用意しています。「ここで海を眺めながら食事するのは気持ちがいい」と、地元の皆さんにもお褒めいただいています。レストランからも夕陽を眺めることができます。地元の特徴的なメニューとしては、山芋をつなぎに使った「門前そば」もお出ししています。
そして、当館のもうひとつの自慢が「じんのびの湯」です。天然ラドン温泉のぬるめのお湯で身体がポカポカあったまり、日頃のお疲れをいやしていただけます。日帰り温泉としても営業しており、県内外の方にご利用いただいています。

自然と伝統が息づく土地滞在型のリゾートホテル

周辺の見どころとしては、江戸時代に幕府の天領となり北前船の船主船頭の居住地として栄えた黒島地区が近くにあり、重要伝統的建造物群保存地区に指定された街並みを歩いたり、鳴き砂の浜として知られる琴ヶ浜で夏の海水浴も楽しめます。總持寺祖院や、しだれ桜の阿岸本誓寺、3月終わりには日本有数の雪割草自然群生地がおすすめです。輪島中心部まで足を伸ばし、有名な輪島朝市、白米の千枚田などを訪れる方も多くいらっしゃいます。
能登は夏に各地で勇壮に行われるキリコ祭りが特徴的ですが、ここ門前地区周辺では、キリコではなく曳山が町を巡ります。地域の祭りも機会があったらぜひご覧いただきたいひとつです。
当館を設計した毛綱氏による建築物は、能登では石川県能登島ガラス美術館も知られています。こちらは日本建築美術工芸協会の第2回AACA賞を受賞しており、当館と併せた能登の現代建築めぐりの旅も興味深いのではないでしょうか。ただ当館内の特徴的な空間は面白さの一方、風水に基づいた階段や段差の多さもあり、いわゆる箱型ホテルだと思って来られた方が驚かれる場合もございます。貸出用の車椅子やバリアフリー用トイレのご用意もありますが、全館バリアフリーではないため、予めご案内するようにしています。
ぜひ多くの皆さんに、建築設計の妙と能登の素晴らしい景観を楽しみにお越しいただきたいと思います。ごゆっくりおくつろぎいただけるよう、おもてなしさせていただきます。